湿式アトライタ〔S型〕

湿式メディア撹拌型バッチ式(細軸)

湿式アトライタ

インキ・塗料、セラミックス、医薬、食品などさまざまな産業で活躍
歴史と多くの実績と蓄積された技術・ノウハウを持つ
メディア攪拌型湿式微粉砕機

 メディア攪拌型ミルは、アメリカのUnion Prosess社Dr.Szegvarによって1940年代に開発され、特許申請後にアトライタの名前で発売が開始されました。これによりボールミルでは1週間もかかっていたものが数時間で処理できるようになり広く普及し、日本では三井三池製作所(現日本コークス工業)が1960年に技術導入し発売している粉砕機です。
 一部はビーズミルに置き換わりましたが、未だ根強い人気があり、 超硬、フェライト、窒化珪素、炭化珪素などの高摩耗性原料、金属の扁平化処理、チョコレート、炭酸カルシウムの連続スラリー化処理など、アトライタにマッチした処理はまだ数多くあります。

構造

S型アトライタは、円筒形の粉砕タンク内にメディア(ボール)と砕料を入れ、丸断面の棒状アームで撹拌し、粉砕・分散処理を行う最も基本的な機種で、非常に汎用性の高いメディア撹拌型湿式超微粉砕・分散機です。
 アームにより粉砕タンク内のメディアが衝突や回転を起こしながら運動し、その運動エネルギーがメディア間に挟撃された砕料を効率よく粉砕します。粉砕の因子は、衝突、剪断、圧縮、摩擦の単独および複合作用です。特に剪断と摩擦の複合作用である摩擦力は、超微粉を得るのに非常に効果的に作用するため、高い粉砕能力と動力効率を持つとともに、シャープな粒度分布を得ることができます。また粉砕とともに分散が同時に進行し、高い分散性も兼ね備えているので、微量添加物を必要とする食品工業やセミックス、インキ、塗料、その他の化学工場など、多くの分野で使用されています。

構造

 

特長

湿式ビーズミルとの比較

  • 大きな粉砕ボールを使用し、中低速で運転するために、高摩耗性原料でも長期間安定した操業が可能です。
  • 原料粒子径が大きく、粉砕しにくい原料でも、大きな粉砕ボールを使用するので、容易に粉砕することができます。湿式ビーズミルでは粉砕できないような大きな原料粒子径から粉砕を開始する場合のプレ粉砕機として最適です。
  • ビーズと比較すると大きな粉砕ボールは、ハンドリング、管理が容易です。
  • 構造が簡単で、軸シールも不要。衛生管理がし易く、食品、医薬品にも対応しやすいです。
その他の特長
  • 上部が解放されているので、連続的に原料粉と液体を投入することができ、連続スラリー化装置としても使用可能です。特に、高濃度、高粘度のスラリー化しにくい処理でも、スムーズにスラリー化できます。
  • 硬くて大きな金属を扁平化する場合、大きな剪断力が必要です。そのような扁平化処理も大きなボールを使用するアトライタが最適です。
  • クローズドシステムにより、不活性ガス中での処理が可能です。
  • セラミック化やゴムライニングができ、耐摩耗対策、コンタミ低減対策が可能です。
  • ポンプを付けることで、循環しながらの処理ができます。均一性を保つことや外部冷却装置を付けて温度コントロールすることができます。
用途
食品 チョコレート、砂糖、ごま、粉末食品
薬品・化粧品 医薬バリウム、化粧品
セラミックス アルミナ、チタン酸バリウム、炭化珪素、ジルコニア、バリスタ
金属・超硬 各種金属粉末、超硬、希土類金属、電池材料
磁性材料 ハード・ソフトフェライト、磁器テープ塗料、酸化鉄
農薬 殺虫剤、殺菌剤、除草剤、肥料
製紙 炭酸カルシウム、感熱・感圧塗料、ペーパコーティング塗料
染料・顔料 弁柄、蛍光塗料、カーボン、各種顔料・染料
インキ・塗料 各種インキ、水性・油性塗料
その他 充填剤、安定剤、研磨剤、鉛筆芯、クレヨン・絵の具
仕様
型式 01S 1S 10S 15S 30S 60S 100S 210S
タンク総容量( 0.75 5.4 61 100 200 300 467 1,190
標準処理
容量(
スチールボール用 0.2 1.8 13 20 55 65 105 275
セラミック用 0.2 1.8 18 28 67 82 130 365
ボール
仕込量(
スチールボール用 0.4 3.5 25 40 110 130 200 532
セラミック用 0.4 3.5 35 55 130 160 250 710
電動機(kW) 0.2 0.4 5.5/1.5 7.5/2.2 11/3 37/11

超微粉砕 微粉砕 分散 反応

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